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東京国際女子マラソン

折角の日曜日・・・またも我が身を襲った腰痛のため1日寝たきりです。座椅子に座ってTV三昧です。こんなにゆっくりとTVを見てたのはいつ以来でしょう。

○東京国際女子マラソン

2005覇者:Qちゃんこと高橋尚子選手 vs アテネ五輪5位入選:土佐礼子選手
こんな図式でのレース展開でした。27kmの給水ポイントではペースメーカーも走るのをやめ、高橋選手と土佐選手のマッチレースとなりましたが、それも束の間・・・31kmには土佐選手の後ろをピタリと走っていた高橋選手との差がどんどん拡がりだしました。
土佐選手がスパートを掛けた様子はなく、見るからに高橋選手が付いていけない様子であるのは明らかです。「勝負あったな」TVを見ながら陸上は素人ながら確信しました。
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2時間26分15秒・・・コースによっては2時間20分を切るタイムで勝負が決まる最近の女子マラソンで、このタイムがいい記録だとは思いませんが、『寒さ』と『降り続いた雨』、『タイムが出ない東京国際』・・・この3つの条件を加味して、記録以上にいいレースだったと思います。

2007世界選手権が8月に大阪であるみたいで、この大会はその日本代表の選考レースでありました。条件は ①日本人1位 ②走破タイムが2時間26分を切る この2つです。土佐選手は優勝したものの、タイムが条件を満たしておらず、『内定』ではなく『候補』なのだとか・・・。選考レースは2007年の大阪国際マラソン(2月?)と2007年名古屋国際マラソン(3月)の残り2レースです。

僕は走破タイムが選考条件に含まれていることに??と頭を傾けてしまいます。これはアテネ五輪の時の女子マラソン代表の選考の時にも感じていた疑問です。コース、天候により走破タイムてすごい変わるものです。同じ選手が同じコースで走っても天候が晴れ、雨と違うだけ(暑さ、湿度、風)で全然違います。ましてや他の選考レースとは開催時期も違えば気候も違う・・・。同じ条件で走っての走破タイムが比較の基準なら誰も文句は言えないのでしょうが・・・。

例えば、競馬の3歳G1レース(桜花賞、皐月賞、オークス、ダービー、秋華賞、菊花賞)にはトライアルてのがあって指定競走の1~3着(OP特別は1~2着)が優先出走権を獲得します。これもコースも違えば、当然その日の天候により馬場状態も違います。優先出走権は割り切ってその順位に入らないともらえません。他は獲得賞金が多い順です。いくら強くても新馬戦しか勝っていない馬でトライアルで権利を取れなければG1競走に出走できないのです。これは条件に、『順位』という明確な視点で割り切って権利を与えているからだと思います。これに走破タイムなんて非常に流動的な視点で権利を与えたりしたらとんでもないことになってしまいます。これはあくまでも馬の話ですけど・・・。でも同じことだと思います。

もうひとつ、あのペースメーカーてのは昔からいたんですかねぇ~??ようは着順に関係しない人が途中まで誰かの指示で1kmを3分30秒くらいで先導して走っているわけですけど、そういう人って必要なんでしょうか??これでまた選考基準に走破タイムとなると、このペースメーカーの調子の出来不出来が選考の際のタイムに大幅に影響すると考えられるわけで・・・。競馬でもヨーロッパの実績のある厩舎とかでは有力馬の先導役として『ラビット』と呼ばれるペースメーカーに逃げを打たせて、有力馬がほどよいペースで追走し最後に指し切るというようなことをよくやります。有力馬に勝たせるために玉砕する馬を走らせるわけです。これにもちょっと??なわけですが、特にマラソンでのペースメーカーてどうなのよ!!て思ったのでした。ペースのやりとりをするのもマラソンの駆け引きの面白いところだと思うのですが・・・。

とにかくQちゃんは残念でした。

by tom_motoki_o | 2006-11-19 14:00 | スポーツ全般