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大変だ・・・陸の孤島化寸前・・・

昨夜、山形県(お隣の鶴岡市)で国道7号線とJR羽越本線を巻き込む土砂崩れが発生しました。高さ30m~幅30m程度の地崩れだそうです。現在の状況では国道もJRも通行不可能で復旧の目途も立っていない模様。二次災害も予想される予断の許さない状況が続いています。

僕のお仕事は旅行屋さんなわけで、「旅行の安全の確保」というものが「旅行業法」というものに規定されています。当然、今の状況では安全の確保なんて、飛行機を利用する以外は到底、不可能です。困ったものです。朝から当初の仕事よりも振り替え・確認の作業を行っていて、今やっと少し落ち着いたところです。

さてさて、そもそも国道7号線と羽越本線というものが我々の生活にどれだけ影響を与えるモノなのか、ということです。

国道7号線は北は青森から南は新潟まで、日本海側を縦断する唯一の幹線道路です。僕が生活の拠点としている酒田市はほぼそのほぼ中心あたりに位置しています。東へは山形自動車道があり仙台、福島方面への移動は主に高速道路を利用するわけですが、南・新潟方面となると道路はこの国道7号線1本です。それが寸断されているわけです。要は現在、新潟県へは車で行くことができなくなっています。

羽越本線は同じく北は秋田から南は新潟まで、国道7号線と同じく日本海側を縦断するJR幹線鉄道網です。新幹線は通っていませんが、秋田~酒田~新潟を結ぶ「特急いなほ号」(昨年冬に強風のため脱線しましたね・・・その時も大変な被害・影響がありました・・・)が運行されています。この「特急いなほ号」は、ただ単に秋田~新潟を繋ぐ特急なのではなく、新潟から先、西は富山、金沢、南は東京へと繋ぐ主要高速鉄道網なわけです。新庄からの山形新幹線は正直、我々、庄内(酒田・鶴岡)で生活する人間には、ほとんど利用されていないわけです(酒田~新潟~東京:約4時間、酒田~新庄~東京:約5時間)。東京まで5時間・・・車の運転の速い人なら違法速度ではありますが、東京まで車で行けてしまうわけです。

東京へは飛行機で行けばいい・・・庄内空港~羽田空港は全日空機で1時間、ひとっとびです。・・・が、それだけではない。新潟、長野、富山、金沢・・・多くの地域との陸上交通網・ネットワークが寸断されているのが現在の状況なわけです。

さて、昨年12月に起きた羽越本線の列車脱線事故・・・その教訓が生かされていない、この現状にJR東日本にはがっかりさせられました。あの事故直後に、『羽越本線全体の安全性の確保』というものが認識されたわけですが、半年しか経っていない現在、天災とはいえ、対応がなされていない・・・。

道路に関しては、青森、秋田、山形、新潟の日本海側に位置する各地の青年会議所で19年前より『日本海夕陽ラインネットワーク協議会』という組織を作り『日本海夕陽ラインシンポジウム』を開催し、日本海沿岸高速道路の必要性について訴えてまいりました。これはただ単に「高速道路を早く作れ~!!」というものではなく(活動の趣旨を勘違いしている人もいると思う・・・こう言う僕も勘違いしている1人なのかもしれない・・・)、「日本海沿岸にはライフラインとしての高速道路が必要なのだ!!」ということだと認識しています。国道7号線には併走する迂回道路のない区間があります。現在の土砂崩れで寸断されている地域はまさにそのように迂回する手段のない地域です。我々は手段として国道7号線を通過するだけにすぎないかもしれない。しかし、周辺地域で生活する人にとってはそれがライフラインとしての交通手段の一つなわけで、このような災害が発生した際に、唯一の交通手段が断たれてしまえば救助活動や生活補助活動も滞るわけで、人の命に関わる大問題なわけです。これは、1地域の問題だけではなく、1国家としての問題である!!のだと思います。

・・・久々に熱く語ってしまった・・・ワールドカップの時よりも熱入りました・・・写真がなくてごめんなさい。

by tom_motoki_o | 2006-07-14 13:05 | JC